🎯 結論(先に要点)
他の教科はできるのに英語だけ極端にできない——その原因の多くは、頭の良し悪しではなく「音と文字の結びつき」でつまずいたまま先に進んでしまったことにあります。英語は算数と同じ積み上げ教科で、最初のローマ字・フォニックス・基本単語でつまずくと、後の長文や文法がすべて崩れます。取り戻しの順番は「音から入り直す → 基礎単語を固める → 実際に話す機会を作る」。この記事では、英語だけできない小学生の本当の原因と、家庭での立て直し方を父親目線で具体的に解説します。
国語も算数もそこそこできる。
なのに、英語のテストだけ点が取れない。
「うちの子、英語だけ極端にできないのはなぜ…?」と不思議に思う親は少なくありません。
他の教科は普通なのに、英語だけまったくダメなんです。本人もやる気をなくしていて、どう手伝えばいいのか分かりません。
実は「英語だけできない」には、はっきりした理由があります。能力の問題ではないので、つまずいた場所に戻れば取り戻せます。一緒に原因から見ていきましょう。
英語だけできないのは、地頭の問題ではなく「英語特有の最初のつまずき」を放置したサインであることがほとんどです。
なぜ「英語だけ」できないのか|5つの理由
英語は、他の教科とは少し違う性質を持っています。
日本語の生活の中では触れる機会が少なく、しかも「音」と「文字」の結びつきが独特だからです。
| 理由 | 何が起きているか | 見落としやすい点 |
|---|---|---|
| 音と文字のズレ | 見た文字と読む音が一致せず混乱する | 日本語のローマ字読みで止まっている |
| 積み上げ式 | 基本単語や語順が抜けると先が崩れる | 一度の遅れが雪だるま式に広がる |
| 最初のつまずき放置 | アルファベット・フォニックスで止まった | 「そのうち分かる」で放置されがち |
| 触れる量の不足 | 英語に触れる時間が圧倒的に少ない | 他教科より「慣れ」が効く科目 |
| 苦手意識 | 一度できないと丸ごと避けるようになる | 英語=嫌い、と脳が紐づく |
つまり、英語が苦手なのではなく、英語の入口でつまずいたまま放置されているだけ、というケースが大半です。
ここを取り違えると、いくら単語を覚えさせても伸びません。
だからまず、つまずきが「音」なのか「単語」なのか「文法」なのかを切り分けることが、立て直しの出発点になります。
この切り分けをせずに「とにかく英語をやらせる」と、合わない勉強を増やすだけで、苦手意識ばかりが育ってしまいます。
「英語だけできない」は、実は珍しくない
まず安心してほしいのは、これがまったく珍しい状態ではないということです。
国語や算数は得意なのに英語だけ苦手、という子は教室にも一定数います。
むしろ「論理的な思考は得意なのに、暗記や音の処理は苦手」というタイプは、英語だけ後れを取りやすい傾向があります。
- 他教科は理解できるので、本人も「なぜ英語だけ」と戸惑っている
- 音読やリスニングになると急に止まる
- 単語の暗記を「やってもすぐ忘れる」と感じている
だからこそ、「英語だけできない=能力が低い」と結びつけないことが大切です。
むしろ、英語が苦手な自分を責めている子に「これは入口でつまずいているだけだよ」と伝えるだけで、表情が変わることもあります。
本当の原因|「音の壁」を越えられていない
英語だけできない子の、最も多い根っこが「音」です。
英語は、文字を見たまま読むのではなく、音のルール(フォニックス)を通して読む言語です。
この音と文字の対応を学ばないまま単語を「形」で丸暗記しようとすると、量が増えた瞬間に破綻します。
英語だけできない子に必要なのは、単語の量を増やすことではなく、まず「音の入口」をやり直すことです。
逆に、音のルールが身につくと、初めて見る単語も読めるようになり、暗記の負担が一気に減ります。
フォニックスは特別な教材がなくても、英語の歌や動画、音声付きのアプリなど身近なものから始められます。
大切なのは、文字を覚えさせる前に、まず耳と口を英語の音に慣らしてあげることです。
- 知らない単語を読もうとすると完全に止まる
- ローマ字読みで無理やり読もうとする
- リスニングで単語の切れ目が聞き取れない
やってはいけない、英語のNG対応
良かれと思ってやっている対応が、逆に英語嫌いを加速させることがあります。
- 意味も音も分からないまま単語をひたすら書かせる
- いきなり長文や文法問題に取り組ませる
- 「英語くらい誰でもできる」と本人を追い込む
特に多いのが、音の土台がないまま単語の丸暗記を強いることです。
遠回りに見えても、入口まで戻ることが結局いちばんの近道になります。
焦って先に進ませるほど、子どもは「分からない英語」を積み重ね、ますます苦手意識を強めてしまいます。
英語を取り戻す3ステップ
やるべきことは、シンプルな順番に整理できます。
- 音から入り直す:フォニックスでアルファベットの音を確認する
- 基礎単語を固める:身近な頻出単語を「音と意味」で覚え直す
- 話す・聞く機会を作る:オンライン英会話などで実際に使う
特に3つ目の「実際に使う」は、英語だけできない子にとって効果的です。
机の上で覚えるだけでは記憶に残りにくい英語も、実際に口に出して相手に通じた瞬間に、一気に自分のものになっていきます。
- 使えた体験が「英語は怖くない」に変わる
- 聞く・話すでインプット量が一気に増える
- 間違えても直してもらえる安心感が続く力になる
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机の上の勉強だけでなく、声に出して使う場を作ることが、苦手の壁を崩すきっかけになります。
学年別|英語だけできないときの対応
同じ「英語だけできない」でも、学年によって優先順位が変わります。
| 学年 | つまずきの中心 | 優先すべき対応 |
|---|---|---|
| 低学年 | 音・アルファベットへの慣れ不足 | 遊びと音から英語に親しむ |
| 中学年 | フォニックス・基本単語の抜け | 音のルールと頻出単語をやり直す |
| 高学年 | 語順・文法と中学英語への不安 | 基礎を固めつつ話す機会で自信をつける |
家庭でできる、英語の立て直し習慣
特別な教材の前に、家庭の習慣でできることもあります。
英語は「短時間でも毎日触れる」ことが、他教科以上に効きます。
- 英語の歌や動画で「音」に毎日触れる時間を作る
- 覚える単語は「書く」より「声に出す」を優先する
- 完璧な発音より、まず通じた喜びを大切にする
習慣のコツは、量より「英語が嫌いにならない触れ方」を続けることです。
心の壁が下がると、子どもは自分から英語に手を伸ばすようになります。
英語だけできない状態を抜け出す鍵は、勉強量よりも「英語との関係を良くすること」にあると言ってもいいくらいです。
嫌いなまま量を増やしても続かず、好きになれば自然と量はついてきます。
オンライン英会話・教材の選び方
英語だけできない子の立て直しには、合う教材・サービスを選ぶことも大切です。
ポイントは「いきなり難しいことをさせない」設計かどうかです。
| タイプ | 向いている子 | 特徴 |
|---|---|---|
| フォニックス教材 | 音の土台が抜けている | 読みの基礎から作り直せる |
| オンライン英会話 | 話す機会・自信が足りない | 少人数で使う体験を積める |
| タブレット英語教材 | 一人でコツコツ進めたい | ゲーム感覚で毎日続けやすい |
どれも無料体験があるので、子どもの反応を見てから決めると安心です。
合うかどうかは、子どもが「楽しい」「もう一回やりたい」と感じるかどうかが、いちばん確かな判断材料になります。
英語だけできない状態を抜け出すには、続けられることが何より大切だからです。
父親だからできる、英語が苦手な子への関わり
英語は、親世代も苦手意識を持つ人が多い教科です。
だからこそ、父親が「一緒にやってみよう」と関わると、子どもの気持ちがほぐれます。
- 「パパも昔は苦手だった」と打ち明けて安心させる
- 発音の正しさより、通じた瞬間を一緒に喜ぶ
- 週末に英語の動画やゲームを一緒に楽しむ
私自身、英語は得意ではありませんでした。でも子どもと一緒に音から学び直したら、本人の「英語アレルギー」がうそのように消えていきました。教えるより、一緒に楽しむほうが効きます。
英語だけできない子に必要なのは、完璧な指導ではなく「英語は怖くない」と感じられる体験です。
放置するとどうなる?英語のつまずきが中学で響く理由
「英語くらい、そのうちなんとかなるだろう」と様子見してしまう家庭は多いものです。
ですが英語は積み上げ教科で、小学校の入口でつまずいたまま中学に上がると、文法・長文・定期テストのすべてで連鎖的に苦戦します。
中学の英語は進度が速く、つまずいた子を待ってはくれないため、小学生のうちの数か月の遅れが、中学では何倍もの差になって表れます。
- 音の壁の放置 → 単語が読めず暗記が苦痛になる
- 基礎単語の抜け → 文法・長文がすべて崩れる
- 「英語=できない」の固定化 → 高校受験まで尾を引く
英語のつまずきも、放置するほど取り戻しのコストが膨らみます。小学生の今が、いちばん軽い負担で立て直せる時期です。
逆に言えば、今このタイミングで入口を直しておけば、中学英語のスタートでむしろ有利に立てます。
英語が「得意」に変わる子の共通点
英語だけできなかった子が、ある時から急に伸び始めることがあります。
そうした子には、いくつかの共通点があります。
- 単語の暗記より先に「音」のルールを身につけている
- 小さくても「英語が通じた」成功体験を持っている
- 英語に毎日少しずつ触れる習慣ができている
共通しているのは、いきなり難しいことに挑むのではなく、入口の土台を固めてから積み上げている点です。
だからこそ、今英語だけできない子にも、同じ伸びしろが十分にあります。
「英語だけできない」は取り戻しやすい
最後に、いちばん伝えたいことを。
英語だけできないという状態は、裏を返せば「英語以外はできている」ということです。
つまり、つまずいているのは英語の入口だけで、土台の学力そのものは十分にあるケースが多いのです。
入口さえやり直せば、他教科が得意な子ほど、英語は一気に伸びる可能性を秘めています。
実際、論理的に考える力がある子は、英語の文法やルールを理解し始めると、むしろ得意教科に変わることも少なくありません。
焦らず、音から順番に戻していけば大丈夫です。
英語が苦手なまま大人になった人の多くも、入口でつまずいたまま放置されただけで、決して能力が足りなかったわけではありません。
だからこそ、小学生の今、正しい順番でやり直せることには大きな価値があります。
英語だけできないという今の状態は、見方を変えれば「ここを直せば伸びる」という明確な伸びしろが見えている状態でもあります。
その入口に、今日から一緒に向き合っていきましょう。
小さな一歩でも、毎日少しずつ続けていけば、子どもの英語は確実に変わっていきます。
まとめ|英語だけできないのは「入口」でつまずいているだけ
- 英語だけできないのは地頭でなく「英語特有の入口のつまずき」
- 最も多い原因は「音と文字の結びつき(フォニックス)」の壁
- 取り戻しは「音から入り直す→基礎単語→話す機会」の順
- 単語の丸暗記・長文ドリルを増やすのは逆効果
- 他教科ができる子ほど、入口を直せば一気に伸びやすい
今日からできるのは、単語を増やすことではなく、英語の「音」に楽しく触れ直すことです。
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